枕然記

春はあけぼの 日暮らし硯に向かひて 久しくとどまりたる例なし

【子ども科学電話相談 先生名鑑】川上和人先生

「子ども科学電話相談」レギュラー化記念

個性あふれる先生方を好き勝手に紹介する【先生名鑑】

 

川上和人先生(鳥担当)

1973年大阪生まれ。東京大学農学部林学科卒、同大大学院農学生命科学研究科中退。農学博士。

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所主任研究員。

小笠原諸島の鳥類の進化と保全に関する研究が専門。

著書『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』*1 はベストセラーとなっている。

 

 

大きなお友達から親しみを込めて「バード川上」と呼ばれ、『サイエンスZERO』出演時にはその二つ名が公式のものとなった川上先生。

個性あふれる先生方の中でも、断トツとも言える個性をお持ちです。

ファッションからして独特で、「どこで買ったの!?」という眼鏡やジャケット、シャツを着こなしており、「reserchmap」という研究者情報のデータベースに載せている写真は、もはや芸能人の宣材写真レベル。

川上 和人 - 研究者 - researchmap

ちなみにこれ、まだ落ち着いてるほうだと思います。

natgeo.nikkeibp.co.jp

こちらが川上先生の通常運転。

ホント、こんなシャツを着こなせる研究者、ちょっと他に思いつきません。

 

川上先生の回答は「はいどーも!川上でぇーす!」という芸人ばりの挨拶からスタートします。

また、他の先生の回答中に「鳥の川上でーす」と登場することも。

軽妙なトークは聴いていて本当に楽しいですし、メーテルリンクの『青い鳥』に関連した質問、「ニワトリと卵」問題に科学的な答えを出したこともあります。

「同じようにハネがあるのに、鳥は「羽」、ハチは「匹」、飛行機は「機」と数えるのはなぜ?」という、これはもう国語の問題じゃないのかという質問にも、よどみなく答える博識っぷり。

そして何よりすごいなと思うのが、子どもの考えを一切否定せず、軌道修正しながら答えに導いていく話し方。

「そうだね、そういうこともあるかもしれないね。」

「うんうん、いいね、バッチリです!」

「すごいじゃん!よく知ってるね!」etc.

子どもの興味を引き出し、本人が自分で答えにたどり着いたという実感を持たせてくれる話術は、育児のお手本にしたいほど。

どの先生にも共通することですが、積極的に褒める姿勢、わからないことはわからないとはっきり言うところなんかは、本当に参考になるんですよね。

あと、私も電話して褒められたくなります(笑)

 

ちなみに、「鳥は生き残った恐竜」と言われることもあるほど、鳥と恐竜の結びつきは強く(川上先生は頑なに「恐竜は鳥」とおっしゃいます)、次回ご紹介する小林先生とのタッグは強力で、大きなお友達にも大人気。

鳥の質問から恐竜につながったり、恐竜の質問に鳥の視点から解説が加わったり、質問者そっちのけでお二方が熱く議論を交わすこともあり、そんなときの先生方は、誰よりも楽しそうです。

レギュラー2回目で早くもこのゴールデンコンビが登板するとは、NHKさんもリスナーのツボを心得ていらっしゃる。

しかも、「先生に聞いちゃおう」という新コーナーで、子どもをスタジオ入れて直接話をさせようだなんて、楽しみでしかありません。

聴き逃し配信もありますので、お時間のある時にぜひ聴いてみていただきたいなと思います。

*1:後日書評予定